個人の作り出す世界

VIDEO PARTYは、個人の眼差し=視点と、単独あるいは少数ユニットによって製作された非商業的映像作品の上映・配給を原則とする任意団体です。

企画・運営に携わる主要スタッフは、全て映像の作り手であり、また、関西、特に京都を中心とした芸術系大学数大學の映像関係学部にて教鞭をとる現役の教員も多く、各大学で産み出される若く新しい感性を素早く身近に感じられる立場から、毎回質の高い優れた映像作品をプログラムする事が可能となっています。

VIDEO PARTYは、1991年に京都芸術短期大学の学生による上映展として京都の voice galleryにて上映+インスタレーションとして開催されたのを第一回とし、後にCamembertという名称で日本各地を巡回する上映イベントとして1994年まで継続されました。

その後「VIDEO PARTY」の名前を継承し、大阪成蹊大学芸術学部の学生による映像作品を紹介するイベントとして、2011年に大阪高槻のギャラリー「Art Me」にて35作品を上映しました。

2012年には名古屋学芸大学と大阪成蹊大学の作品交流として名古屋の「アートラボあいち学芸ラボ」にて15作品を上映、2013年には「京都つくるビル・マルニアトリエカフェ」にて、初の試みとして一般公募を行い、360分・39作品を上映しました。

2014年には39作品のエントリーが寄せられ、さらに台湾の未来電影日との作品交流として、2014年7月に開催された映画祭「青春未来影展」よりのセレクト集を6作品を上映。合計上映時間は290分を越え、作品ジャンルは、アニメーション、実写映像、ドラマ、エッセイ、ドキュメンタリー等と多岐にわたる作品を京都シネマにて3日間にわたり上映しました。その後一部の作品を台湾の臺灣當代藝術館にて上映しました。

2015年より京都河原町五条に誕生した映像専門ギャラリーのLumen galleryにて開催し、韓国、中国、マカオ、アメリカ、札幌、岩手など、上映の場所を広げています。

個人が作り出す豊かな映像の世界。一見するとストーリーもなく難解と思われがちですが、その可能性は無限であり、年々次々と新たなイメージが産み出されています。しかし残念ながら、そのジャンルを越えたバリエーションに触れる機会は、現在もなお決して多いとは言えません。VIDEO PARTYは、確実に増殖する個人映像作品を上映し記録をアーカイヴすることで、その収集・整理・保存のシステムを構築すると共に、これからも個人映画公開の機会をさらに増やしていきたいと考えています。

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